インプラントのQ&A
Q:手術の際には入院が必要ですか?
A:ごく限られた特別な場合以外は入院の必要はありません。しかし、普通のインプラント手術でも手術後2~3日は安静にしてください。
シンプルな手術は歯肉切開をしません。
症例によっては5~10分で終了するものもあります。
先生と相談してください。
Q:インプラント治療に年齢制限はありますか?
A:最低16歳以上(骨の成長がほぼ終了)で医学的、解剖学的に条件が満たされているかぎりどなたでもインプラント治療をうけることができます。
年齢の上限はありません。
Q:糖尿病でも大丈夫ですか?
A:医師の指導のもとに十分コントロールされていれば大丈夫ですが、状態によってはインプラント手術ができない場合もあります。
詳しい病状を先生に伝えてください。
Q:歯槽膿漏でも大丈夫ですか?
A:歯槽膿漏にかかっている方はお口の中の衛生状態が悪い場合が多く、そのままではインプラントを入れることはできません。
治療と正しいはみがきを身につけることで歯槽膿漏を治し、それからインプラントを入れます。
Q:治療の間、歯がないところはどうしますか?
A:仮歯や仮の入れ歯をいれておきます。見た目にも、食事をするにも問題はありません。
Q:治療期間はどのくらいかかるのですか?
A:一般的に、あごの骨に入れたインプラントが回りの骨と融合するのに、使ったインプラントと人にもよりますが6週間~24週間かかります。
その後、上に歯を入れるために期間がかかる場合とすぐに入れることができる場合があります。
ITIインプラントの場合はインプラント手術の後、数週間で上の歯まで入れることができます。(骨の状態など、様々な条件が良好な場合に限ります)
Q:全身麻酔でも治療できますか?
A:どうしても手術に不安な人や広い範囲に数多くのインプラントを入れる場合、極度の難症例や特殊な手術の場合に全身麻酔下でおこなうこともあります。
全身麻酔の場合は、提携する大学病院や総合病院の手術室でインプラント手術を行います。
Q:何本入れればいいのですか?
A:抜けた歯1本に対して必ずしも1本のインプラントを入れる必要はありません。顎の骨の状態によっては入れることができない場合もあります。
また、インプラントで維持させる床のついた義歯を入れる場合は少ない数のインプラントで大丈夫です。
Q:インプラントはどのくらいもちますか?
A:インプラントはチタン製でとても丈夫ですのでなにか問題が起こらなければ半永久的にお口の中で機能します。
しかし、はみがきが十分にできないでインプラントの周りに歯垢がついた状態にしていると天然歯と同様、歯槽膿漏のような状態になり、インプラントの周りの骨が痩せてしまってグラグラ動いてしまいます。
このようになったインプラントは抜くしか仕方ありません。
インプラントを長持ちさせるためには、毎日しっかりと歯みがきをし、必ず定期健診を受けてチェックと指導をしてもらわなければなりません。
Q:治療費はどのくらいかかりますか?
A:インプラント治療は自由(自費)診療ですので診察を含め、保険はききません。
使用するインプラントの本数や種類、上に装着する人工歯の種類、症例の難易度によって費用は異なります。
事前に先生とよく相談してください。
Q:治療の成功率はどのくらい?
A:成功率を分析するために複数の病院で1003人の患者さんに計2359本のインプラントを入れ、8年間に渡って追跡調査した文献報告では、90%以上が全く問題もなく機能し続けております。
当院は全体で98%以上の成功率となっております。(H26年度)
Q:以前の自分の歯と同じように噛むことはできますか?
A:インプラントはあごの骨としっかりくっついた丈夫な土台となり、りんご、たくあん、せんべい、あわびの造りなど噛むことができます。
Q:手術後の注意は?
A:1~2日の腫れている間は食事がしづらくなります。
また、感染しやすい期間でもあります。食事は硬いものをさけ、ジュースやスープなどの流動食や栄養バランスに優れたベビーフードなどを摂ってください。
当日あるいは翌日くらいまでは多少出血が続きますが、強くうがいはしないでください。また、大きく口を開けたり、笑ったりするのも避けてください。
薬は指示通りにきちんと服用してください。はみがきは手術当日はやめ、その後は先生の指示に従ってください。